2026年02月16日
ある日の夕方、現場からの報告を聞きながら、私は相づちを打っていました。
話は止まらず、状況もそれなりに理解できた気がする。でも、会話が終わったあと、なぜか少しだけ引っかかりが残ったんです。
「ちゃんと聞いたはずなのに、何か大事なものを取りこぼした気がする」。そんな感覚でした。
よく考えてみると、その時間、私はほとんど質問をしていませんでした。
相手の話を遮らないように、結論を急がないように。そう意識するあまり、「聞く」ことに徹して、「問う」ことをしていなかったのかもしれません。
質問をするって、意外と勇気が要ります。
聞き返すと、理解が足りないと思われるんじゃないか。
踏み込むと、余計な負担をかけるんじゃないか。
そんな迷いが、頭のどこかにいつもあります。
一方で、質問がないまま進む会話は、表面だけをなぞって終わることも多い。
相手の考えや背景、迷いの輪郭までは見えてこない。
それは、相手のためというより、もしかしたら自分が安心したいだけなのかもしれない、とも思いました。
最近は、「正しい質問」より「今の自分が本当に知りたいこと」を、もう少し素直に口に出してみようとしています。
うまく言えなくてもいいし、的外れでもいい。
会話が少し深くなるなら、その沈黙や遠回りも悪くない気がしています。
問いを投げることは、答えを求めることじゃなくて、考える余白を一緒につくることなのかもしれません。
さて、あなたは最近、どんな問いを飲み込んで、どんな問いを口にしましたか。


