訪問看護と訪問介護の違いとは|サービス内容・提供者・医療行為の可否をケアマネ向けに解説

2026年03月24日


📋 この記事は「在宅連携の教科書」シリーズの一部です。
ケアマネジャー・退院支援看護師・医療職の皆さまへ、訪問看護との連携に役立つ情報をお届けします。


はじめに

「訪問看護と訪問介護、どう違うの?」——ケアプランを組む際、この2つのサービスの使い分けに迷うケースは多いです。

言葉は似ていますが、提供者・目的・できることは大きく異なります。混同すると必要なサポートが届かず、ご家族の負担が限界を超えることにもなりかねません。この記事で整理しておきましょう。


基本の違い:目的・対象・提供者

訪問看護 訪問介護
目的 医療的ケア・療養支援 日常生活のケア・自立支援
提供者 看護師・理学療法士など 介護福祉士・ホームヘルパー
対象 医師が必要と判断した方(年齢不問) 要介護1〜5の認定を受けた方
保険 医療保険・介護保険どちらも可 介護保険
医療行為 ○ 可(医師の指示のもと) ✕ 不可

訪問看護でできること

看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士などがご自宅を訪問します。主なサービスは以下の通りです。

  • バイタルサイン確認・健康状態の観察
  • 点滴・創傷処置・褥瘡(床ずれ)ケアなど医師の指示に基づく医療処置
  • 経管栄養・在宅酸素などの医療機器管理
  • 服薬管理・指導
  • 肺炎・転倒・誤嚥予防ケア
  • 終末期ケア(疼痛緩和含む)
  • ご本人・ご家族への療養相談・指導

訪問介護でできること

介護福祉士・ホームヘルパーがご自宅を訪問します。サービスは2つに分かれます。

  • 身体介護:食事・入浴・排泄・着替えなどの直接介助
  • 生活援助:調理・掃除・洗濯・買い物代行など

訪問介護員は医療行為を行えません。医療的ケアが必要な場面では、訪問看護との連携が不可欠です。


ケアマネが知っておきたい「役割の違いが生む安心」

「発熱した」「むせ込みが増えた」「服薬管理がうまくできない」——こうした場面で「受診すべきか?救急車を呼ぶべきか?様子を見ていいか?」という判断は、在宅療養の現場で頻繁に起こります。

生活支援を担う訪問介護だけでは、この”医療的な不安の核”が残りやすくなります。

訪問看護が関わることで、看護師が医療の視点から状態を評価し、主治医との連携を担います。「家族が一人で判断しなくていい」環境が生まれ、介護者の精神的負担が大きく軽減されます。

ご家族が楽になるのは、物理的な作業量が減るからだけではありません。「判断の責任を一人で背負わなくていい」と感じられることが、在宅継続を支える大きな力になるのです。


訪問看護の3つの役割

① 健康状態の観察と悪化予防

バイタルに加え、食事量・水分・睡眠・排泄も総合的に評価します。悪化の兆しを早期に捉え、主治医・ケアマネへ迅速に共有します。

② 生活の再設計

転倒予防・誤嚥予防・安全な動線の工夫・介助方法の提案など、「その方らしく、安全に家で過ごし続けるための工夫」を一緒に考えます。

③ ご家族(介護者)への相談支援

訪問看護が支えるのはご本人だけでなく、在宅生活の持続可能性そのものです。ご家族が力尽きる前に「支え方の設計」を見直すこと——これも訪問看護の重要な役割です。


訪問看護と訪問介護は併用できます

利用要件を満たしていれば、両方を同時に利用することが可能です。担当ケアマネジャーに医療的な不安と日常生活上の困りごとを合わせてご相談ください。


まとめ

訪問看護は「医療処置だけのサービス」ではなく、医療と生活の”間”を埋める幅広い役割を担っています。訪問介護と組み合わせることで、ご本人の安全とご家族の安心が両立できます。

「今の状況にどのサービスが合っているか迷っている」という場合は、ぜひ訪問看護へ直接ご相談ください。


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