介護する家族が倒れる前に。看護師にできるサポート

2026年05月12日


在宅介護を続けているご家族から、こんな言葉をよく聞きます。「自分が倒れたら終わりだと思いながら、毎日やっています」。介護は、する側の体力と気力を静かに、しかし確実に削っていきます。訪問看護師は利用者本人のケアだけでなく、介護しているご家族の負担を軽くすることも、大切な役割のひとつと考えています。

「これで合っているか」という不安を、一緒に解消する

在宅介護で多くのご家族が感じる負担のひとつが、「自分のやり方が正しいのかわからない」という不安です。服薬のタイミング、食事の形態、体を拭く順番、床ずれを防ぐ体位の変え方——こうしたことに「これでいいのだろうか」と毎回迷いながら対応するのは、想像以上に消耗します。

訪問看護師は、こうした日常的なケアのやり方を一緒に確認し、より負担の少ない方法を提案することができます。「今までのやり方で大丈夫ですよ」という一言が安心につながることもありますし、小さな工夫がひとつ加わるだけで、毎日の介護がぐっと楽になることも少なくありません。

「急変したらどうしよう」という恐怖を和らげる

介護家族が夜中に眠れない理由のひとつは、「急に容体が悪くなったとき、自分ひとりで対応できるだろうか」という恐怖です。この不安は、対処法を知っているかどうかで大きく変わります。

桃李では、「こういう状態のときはどう対応するか」「どのタイミングで連絡すればいいか」を、ご家族にわかりやすく伝えることを大切にしています。また、24時間オンコール体制を整えており、夜間や休日でも電話で相談できます。「何かあればすぐ連絡できる人がいる」という安心感は、日中の介護の余裕にも直結します。

介護者自身の気持ちを、話せる場所として

「本人のことが心配なのに、正直しんどいと思ってしまう自分が嫌だ」——そんな複雑な気持ちを抱えているご家族も多いです。介護する人が罪悪感を持つ必要はまったくありません。しんどいと感じるのは、それだけ真剣に向き合っている証拠です。

訪問看護師は、利用者本人と同じくらい、介護しているご家族のことも気にかけています。「最近、眠れていますか」「無理していませんか」——そう声をかけることも、訪問の時間の中に含まれています。一人で抱え込まず、気になることや不安なことはどんな小さなことでも話してください。話すだけで、少し楽になることがあります。

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