退院後の医療処置、在宅で対応できる範囲を整理します

2026年05月15日


「ストーマがあるから在宅は難しいかな」「中心静脈カテーテルの管理が必要なんだけど、訪問看護で対応できる?」——退院調整の場面で、こうした疑問を持つケアマネージャーやMSWの方は多いと思います。結論からお伝えすると、医療処置があることは、在宅移行の絶対的な障壁にはなりません。何が対応できて、何が難しいのかを正直にお伝えします。

訪問看護師が在宅で対応できる主な医療処置

訪問看護師は医師の指示のもと、さまざまな医療処置を在宅で行うことができます。桃李で日常的に対応しているものを挙げると、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)のパウチ交換とスキンケア、中心静脈カテーテル(CVポート・PICC含む)の管理と点滴、褥瘡(床ずれ)の処置と感染管理、胃ろう・経鼻栄養の管理、吸引(口腔・気管)、カテーテル管理(尿道・膀胱)——といったものです。

処置の内容だけでなく、ご家族やヘルパーへの手技指導も訪問看護師の役割のひとつです。たとえばストーマケアについては、「看護師がいないときでも家族が対応できる」状態を目指して、一緒に練習しながら進めることができます。退院直後は看護師が主体で行いながら、徐々にご家族が自信を持てるよう段階的に引き継ぐ形が多いです。

「対応できるか」は処置の種類より、体制と情報共有で決まる

医療処置の在宅対応で重要なのは、処置の種類そのものよりも、主治医・訪問看護・ケアマネ・ヘルパーの間で情報と方針がしっかり共有されているかどうかです。たとえばCVポートの管理は技術的には在宅で十分対応できますが、「感染兆候が出たときに誰がどう動くか」「補液の内容変更が必要なとき誰に連絡するか」といったフローが整っているかどうかで、安全性が大きく変わります。

桃李では、退院前カンファへの同席や病院スタッフとの情報共有を積極的に行い、「在宅に戻った初日から迷わない」体制づくりを意識しています。処置の引き継ぎ内容や緊急時の連絡先など、退院前に確認しておくべきことをケアマネージャーと一緒に整理することもできます。

「これは在宅で対応できる?」と思ったら、まず確認を

医療処置の内容によっては、ステーションの体制や経験によって対応可否が異なることがあります。「このケース、桃李で引き受けてもらえるか」という確認は、退院調整の早い段階でしていただくほど、準備に余裕が生まれます。

「難しいケースかもしれないけど、一応聞いてみよう」——その一本の電話を、ぜひ早めにいただけると助かります。対応できない場合も、正直にお伝えしたうえで一緒に代替案を考えます。医療処置のある利用者の在宅移行を検討している場面があれば、お気軽にご相談ください。

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