2026年06月24日
こんにちは。札幌市東区で訪問看護・訪問介護・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を運営している、合同会社TOURI代表の森です。「サ高住って結局いくらかかるの?」「札幌でどう選べばいいの?」——見学や電話でいちばん多い質問に、運営する側から正直にお答えします。
結論(先に要点だけ)
- サ高住は「介護施設」ではなく、状況把握と生活相談がついた高齢者向けの賃貸住宅です(高齢者住まい法に基づく登録制度)。
- 費用は「家賃+共益費+サービス費+食費+水道光熱費」など複数の項目の合計。総額だけでなく内訳で比べるのが失敗しないコツです。
- 一般型のサ高住は住宅自体は介護を提供しませんが、運営法人が自社で訪問看護・訪問介護を併設していることが多いです(ひまりも両方を運営)。介護保険サービスの自己負担は家賃とは別にかかります。
- 札幌の費用は施設ごとに大きく差があります。ひまり(札幌市東区)の例は、入居時 105,300円/月額 125,100円(冬季は暖房費込みで 136,100円)。
- 介護費を足した総額の目安は、要介護2・負担1割で外部サービスを使う場合で月14万〜15万円程度(冬季は暖房費が加算)。
- ストーマ・点滴・在宅酸素・看取りなど、同法人の訪問看護と連携して在宅で支えた実績があります。
- ひまりは元気なうちから入れて、介護が必要になっても住み続けられる住宅です。空室状況は、確認だけでもお気軽にお問い合わせください。
そもそもサ高住とは?「施設」ではなく「住宅」です
サービス付き高齢者向け住宅は、2011年(平成23年)の高齢者住まい法の改正で創設された、国土交通省・厚生労働省が所管する登録制度の住まいです。登録の基準として、原則25㎡以上の床面積やバリアフリー構造に加え、「安否確認(状況把握)」と「生活相談」サービスの提供が必須とされています。
ここが誤解されやすい点ですが、サ高住は基本的に賃貸住宅です。スタッフが見守り、困りごとの相談には乗りますが、特別養護老人ホームのように介護を丸ごと提供する場所とは仕組みが違います。だからこそ「自分の家のように、自由に暮らせる」のがサ高住の良さです。
「一般型」と「介護型」は何が違う?
サ高住は大きく2タイプに分かれます。介護の受け方が根本的に違うので、ここを外すと費用の比較を間違えます。
| 一般型 | 介護型(特定施設) | |
|---|---|---|
| 介護サービス | 外部の介護保険サービスを別途契約して利用 | 施設のスタッフが提供 |
| 介護費用の形 | 使った分だけ自己負担(区分支給限度額の範囲内) | 要介護度に応じた定額が多い |
| 向いている人 | 自立〜介護が軽い方、元気なうちから住みたい方 | 介護度が重く手厚い介護が必要な方 |
一般型は「介護がついていない」と誤解されがちですが、実際には運営法人が自社の介護事業所を持っていることが多く、住まいと介護はセットで使えます。ひまりは一般型で、元気なうちから入居でき、介護が必要になったら訪問看護・訪問介護などを使いながら、同じ部屋で暮らし続けられます。当法人では訪問看護「桃李 札幌東」や訪問介護「ひのき」も運営しているため、住まいと医療・介護をひとつながりでお支えできます。
費用はいくら?「総額」より「内訳」で見る
サ高住の費用は、おおむね次の項目の合計です。施設によって何が含まれ何が別かが違うため、同じ土俵で比べることが大切です。
| 費用の種類 | 中身の例 |
|---|---|
| 入居時費用 | 敷金(家賃の数か月分)、火災保険料 など |
| 月額・家賃 | 部屋の賃料 |
| 共益費 | 共用部の維持・管理費 |
| サービス費 | 安否確認・生活相談などの基本サービス |
| 食費 | 利用した食事の分 |
| 水道光熱費・暖房費 | 札幌では冬期の暖房費が別途かかる住宅が多い |
| 介護費用(別) | 介護保険サービスを使った場合の自己負担 |
「月額〇万円」という数字だけを見て決めると、後から食費や暖房費、介護の自己負担が乗って想定と変わることがあります。項目ごとに確認してください。
ひまり(札幌市東区)の費用は?
参考に、ひまりの料金を公開します(2026年4月時点・税込)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入居時費用 合計 | 105,300円(敷金90,000円=家賃2か月分+火災保険料15,300円/2年) |
| 家賃 | 45,000円 |
| 共益費 | 15,000円 |
| 生活サポート費 | 16,500円 |
| 水道光熱費 | 5,500円 |
| 食費(3食・朝470/昼430/夕540) | 43,100円 |
| 月額合計(5〜9月) | 125,100円 |
| 冬期暖房費(10月〜翌4月) | +11,000円 |
| 月額合計(冬季) | 136,100円 |
上記に加えて、介護保険サービスを利用した場合の自己負担は別途かかります。
結局、毎月いくら用意すればいい?(総額の目安)
いちばん気になるのは「家賃や食費に介護費を足すと、結局いくら?」だと思います。正直にお答えします。
介護保険には、要介護度ごとに1か月に使えるサービスの上限(区分支給限度額)が決まっています。たとえば要介護2なら月197,050円分まで。負担割合が1割の方がこの範囲で使い切っても、自己負担は月2万円弱が上限です(実際は使った分だけなので、これより少ないことも多いです)。
ざっくりした着地イメージ(要介護2・負担1割・外部サービスをそれなりに利用した場合):
| 内訳 | 目安 |
|---|---|
| ひまりの月額(夏季) | 125,100円 |
| 介護保険サービスの自己負担 | 約10,000〜20,000円 |
| 合計の目安 | 約14万〜15万円程度 |
※この表に加えて、普段のお薬代・定期往診・通院などの医療費が別途かかります(高齢の方では月数千円〜1万円程度になるケースが多いです)。冬季はさらに暖房費11,000円が加わります。
あくまで概算で、実際の額は使うサービス・要介護度・負担割合(所得により1〜3割)で変わります。正確な見込みは担当のケアマネジャーが試算できますので、遠慮なくご相談ください。
どんな状態まで住み続けられる?(医療依存度の目安)
「認知症が進んだら?」「点滴や医療的なケアが必要になったら?」——ここがいちばんの不安だと思います。
ひまりの強みは、同じ法人の訪問看護「桃李 札幌東」と連携できることです。在宅で対応できる医療ケアは思いのほか幅広く、点滴・ストーマ(人工肛門)の管理・在宅酸素、そして看取りまで、訪問看護師が医師の指示のもとで支えてきた実績があります。「病院でしか無理」と思われがちな処置でも、住み慣れた部屋で続けられるケースは少なくありません。具体的にどんなケアまで対応できるかは状態によりますので、気になる方は遠慮なくお尋ねください。
一方で、何でも無制限に対応できるわけではありません。常時の濃厚な医療管理が必要な状態や、認知症の症状の出方によっては、個別に主治医・ケアマネジャーと相談しながら、ご本人にとっていちばん良い場所を一緒に考えます。まずは「今こういう状態なんだけど住める?」と、具体的な状況をお電話で教えてください。正直にお答えします。
札幌でサ高住を選ぶときの3つの見方
ひとつ目は、介護が必要になったときに住み続けられるか。一般型なら外部サービスの体制(訪問看護・訪問介護が近くにあるか)を確認しましょう。ふたつ目は、費用の内訳と「冬」の扱い。札幌は暖房費が無視できません。みっつ目は、暮らしの雰囲気。ひまりには、冬にスタッフより先に雪かきをしてくれるじいちゃんがいます。数字だけでなく、一度足を運んで空気を感じてみてください。
まとめ
サ高住は「住宅」です。だからこそ、費用は内訳で読み、「介護が必要になっても暮らせるか」で選ぶことが大事です。ひまりは元気なうちから入れて、医療・介護が必要になっても同じ部屋で住み続けられる、住宅らしい住宅でありたいと考えています。
見学はどうすれば?空室は確認できる?
空室は時期によって変わります。気になる方は、空室確認だけでもお気軽にお問い合わせください。
見学は「とりあえず雰囲気だけ」でも大歓迎です。日時はご都合に合わせて調整しますので、土日のご希望もお気軽にご相談ください。しつこい営業はしません。実際に足を運んで、暮らしている方の様子や冬の暖かさを感じてもらうのがいちばんだと思っています。
手ぶらで、普段着のまま気軽にお越しいただいて大丈夫です。ご本人を連れてくるか迷う場合は、まずはご家族だけの事前下見も歓迎しています。
見学・ご相談はいつでもどうぞ。
お問い合わせ:https://touricare.net/contact/
サービス付き高齢者向け住宅ひまり(札幌市東区中沼西3条2丁目1番13号/TEL 011-791-2500)
よくある質問(FAQ)
Q1. サ高住と老人ホームは何が違いますか?
A. サ高住は高齢者住まい法に基づく賃貸住宅で、安否確認と生活相談が基本サービスです。介護を施設が丸ごと提供する特養や介護型有料老人ホームとは仕組みが異なり、一般型のサ高住では介護は外部の介護保険サービスを利用します。
Q2. ひまりの費用はいくらですか?
A. 2026年4月時点で、入居時費用が合計105,300円、月額が125,100円(税込)です。冬期は暖房費11,000円が加わり136,100円になります。介護保険サービスの自己負担は別途です。
Q3. 結局、毎月いくら用意すればいいですか?
A. ひまりの月額に、介護保険サービスを使った分の自己負担が加わります。要介護2・負担1割で外部サービスをそれなりに利用する場合、自己負担は月2万円弱が上限で、合計の目安は月14万〜15万円程度です(冬季は暖房費が加算)。医療費は別で、正確な額は担当ケアマネジャーが試算できます。
Q4. 医療的なケアや認知症が進んでも住み続けられますか?
A. 同じ法人の訪問看護と連携し、ストーマ・点滴・在宅酸素・看取りなどを在宅で支えた実績があります。対応できる範囲は状態により異なるため、常時の濃厚な医療管理が必要な場合や認知症の症状によっては、個別に主治医・ケアマネジャーと相談しながら最適な場所を一緒に考えます。
Q5. 元気なうちでも入居できますか?
A. できます。ひまりは自立した元気な方から入居でき、将来の住み替えの不安を先に解消しておきたい方にも向いています。
Q6. 空室は確認できますか?見学はできますか?
A. 空室は時期によって変わるため、空室確認だけのお問い合わせも歓迎です。見学は雰囲気を見るだけでも歓迎で、日時はご都合に合わせて調整します(土日のご希望もご相談ください)。お問い合わせフォーム(https://touricare.net/contact/)またはお電話(011-791-2500)へどうぞ。
参考(出典)
- 国土交通省「サービス付き高齢者向け住宅について」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000005.html
- サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム(国土交通省)「制度について」 https://www.satsuki-jutaku.mlit.go.jp/system.html
- 国土交通省「サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要(令和7年)」 https://koreisha.mlit.go.jp/service/dl/5-1_R07_service_point.pdf
- 厚生労働省「サービス付き高齢者向け住宅について」(介護サービス情報公表システム) https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish_sumai/
- 厚生労働省「サービスにかかる利用料(区分支給限度基準額・自己負担)」(介護サービス情報公表システム) https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/fee.html
※本記事の制度に関する説明は上記の公的情報をもとにしています。介護保険の自己負担割合や利用できるサービスは、要介護度・所得・お住まいの自治体により異なります。個別の判断は、自治体の窓口や担当ケアマネジャーにご確認ください。


